代表理事挨拶 ― 平成30年2月

田邉 晃久
代表理事 田邉 晃久

‘日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会Japanese Society for Holter and Noninvasive Electrocardiology’は、1981年(昭和56年)11月「Holter心電図コロキュアム」として発足し、翌年、「ホルター心電図研究会」に名称変更され、以降、年1回学術研究会を開催してまいりました。1980年代、ホルター心電図法は、日常動作における動的心電現象をモニターするという世界的に新しい技法でした。医師、臨床検査技師、看護師等の関心と期待も大きく、研究会では不整脈や心筋虚血に関する多くの新鮮な解析法や診断法などが紹介されました。さらに、近年、心臓突然死予知のための心電学手法やペースメーカ・植込み型除細動器に内蔵される心電情報解析のアルゴリズム開発など、ノンインベイシブ手法を駆使したパイオニア的研究も著しく進展してきました。このような経緯から2006年(平成18年)6月からは研究会名を‘日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会、Japanese Society for Holter & Noninvasive Electrocardiology – JASHNE’と改め再スタートしました。

2017年度は、平成29年6月9日(金)に理事会、翌10日の午前9時から午後6時までのスケジュールで、第37回日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会として新博次会長(日本医科大学名誉教授)のもと開催されました。研究会テーマは、“ホルター心電図・非侵襲検査の新たな可能性~診断からさらなるリスク評価へ~”とされ、一般演題の21題、シンポジウムの5題、ランチョンセミナーの1題、特別講演の2題と多くの発表がありました。また、この回からJASHNEと心電情報処理ワークショップ、体表心臓微小電位研究会、心電図電送システム研究会の4研究会を同時開催することにしたため、“診断から更なるリスク評価へ~心電情報の深化と統合~”と称した4研究会合同シンポジウムが開催されました。1日のみの研究会にしては、多少タイトでしたが、十二分の内容で、意義深い1日でした。

第34回研究会(2014年度)から、Best abstract賞(優秀な発表に対して授与)のほかに、JASHNEに功労のあった先輩の方々に対する功労賞(シニア功労賞)が授与されております。本年度は、心電学の臨床・研究に多大な貢献をされ我々を導いて下さった杉本恒明先生(関東中央病院名誉院長)に贈呈させていただきました。

本年2018年は、第45回世界心電学会(ISE)/第18回国際ホルター・ノンインベイシブ心電学会(ISHNE)合同集会(ICE)が池田隆徳会長(東邦大学循環器内科教授)のもと、日本で開催されます(幕張メッセ国際会議場、千葉市. 2018年6月28日~6月30日)。第37回日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会(堀江稔会長、滋賀医科大学呼吸循環器内科教授)も前述した国内3研究会とともに、同国際学会と協力して同時に開催することになりました。

国際ホルター・ノンインベイシブ心電学会(ISHNE)は、我が国ではすでに第7回(会長 早川弘一教授、千葉市)、第13回(会長 田邉晃久、横浜市)大会が行われ、我が国のノンインベイシブ心電学領域研究のレベルの高さを示し、国際的に好評をいただきました。今回も池田隆徳会長のもと、心電学における国際的な貢献をし、研究面でリードするような研究発表をして欲しいと考えます。

日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会は、近年、臨床検査技師の方々の高い関心を集め、参加者が増加するにとどまらず、実際の臨床に則した優秀な研究内容が発表されています。堀江稔会長にはぜひ、この点も考慮していただき、医師、臨床検査技師、看護師など医療、医学研究者が力を合わせ、結果として社会に役立つような研究発表の場にして欲しいと思っております。

皆様にも、今回の国際心電学会/国際ホルター・ノンインベイシブ心電学会、同時開催される日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会を含めた国内4研究会が成功裏に終わるべくご支援、ご鞭撻をいただきたいと存じます。よろしくお願い申し上げます。

平成30年2月
日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会 -JASHNE-
代表理事 田邉 晃久
(海老名総合病院/東海大学医学部)