代表理事挨拶 ― 令和2年3月

池田 隆徳
代表理事 池田 隆徳

長い間、本研究会の代表理事を務めていただいた田邉晃久先生の後を継いで、私 池田隆徳が2020年1月に本研究会の代表理事に就任しましたので、ご挨拶をさせていただきます。

日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会は、1981年に「Holter心電図コロキュアム」として発足し、翌年、「ホルター心電図研究会」に名称変更され、以降、年1回研究会を開催してきました。1980年代、ホルター心電図法は、日常動作における動的心電現象をモニターするという世界的に新しい技法でした。医師、臨床検査技師、看護師等の関心と期待も大きく、研究会では不整脈や心筋虚血に関する多くの新鮮な解析法や診断法などが紹介されました。さらに、心臓突然死予知のための心電学手法やペースメーカ・植込み型除細動器に内蔵される心電情報解析のアルゴリズム開発など、ノンインベイシブ手法を駆使したパイオニア的研究も著しく進展してきました。このような経緯から2006年からは研究会名を「日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会(Japanese Society for Holter Noninvasive Electrocardiology:JASHNE)」に改めております。

本研究会は、国際ホルター・ノンインベイシブ心電学会(International Society for Holter and Noninvasive Electrocardiology:ISHNE)と強いつながりがあり、ISHNEの理事会では毎回JASHNEの活動報告がなされております。本家であるISHNEの開催もこれまで3度日本で行われており、1回目(7th ISHNE:1996年)は早川弘一教授の会長で千葉市、2回目(13th ISHNE:2009年)は田邉晃久教授の会長で横浜市、そして3回目(ICE 2019:18th ISHNEと45th ISEの合同開催)は私 池田隆徳の会長で千葉市において行われました。2回目と3回目は日本のJASHNEとの同時開催でした。いずれのISHNE大会も、わが国のノンインベイシブ心電学領域研究のレベルの高さを示し、国際的に好評をいただきました。

2014年(第34回研究会)からは、研究会開催時に心電学の臨床・研究に多大な貢献をされ我々を導いて下さった先輩の方々に対して、メンター賞と名づけたJASHNE貢献賞を授与しております。これまでに、岡島光治先生、矢永尚士先生、佐藤忠一先生、早川弘一先生、杉本恒明先生、平岡昌和先生、田邉晃久に贈呈させていただきました。本研究会は単独で毎年1回の定期研究会を開催してきましたが、2017年(第37回研究会)から当研究会(JASHNE)、心電情報処理ワークショップ(JSCE)、体表面微小電位研究会、心電図電送システム研究会を各研究会会長のもとで同日開催しております。さらに、2020年の第40回研究会は、上記4研究会を‘心電学関連研究会2020’と称し、単独研究会会長(清水 渉教授)のもとで開催いたします。JASHNEは本年度で丁度40年となります。

このようにJASHNEは長い歴史を有する研究会でありますが、本研究会を含めた4研究会は、2021年度から一般社団法人 日本不整脈心電学会(JHRS)の分科会となって新たなスタートを切るすることが決定しており、、事業はJHRSの分科会(心電学委員会主導)として引き継がれることとなりました。是非、今年度(2020年)で最後となるJASHNEを含めた国内4研究会である心電学関連研究会2020が成功裏に終わるべく、ご支援、ご鞭撻を賜ることができれば幸甚です。よろしくお願い申し上げます。

令和2年3月
日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会 -JASHNE-
代表理事 池田 隆徳
(東邦大学教授)